「大人」という名の備忘録 《改訂版》

『今までのこと』、『今』、そして『これからのこと』を感じるままに

人生転語 「飛び込み営業」

「飛び込み営業」

その名のごとく、見知らぬ企業に訪問し、

インターホンからきっかけを作る訪問営業。

笑顔と挨拶の一発勝負。

返ってくる予期せぬリアクション。

 

筆者も社会人デビューした頃、

この営業方法をやりました。

率直に「キツい」。

心の強さと演技力、

その上、アドリブ対応力が試されます。

でも、いい経験として今に活きています。

 

それも随分昔の話。

今の時代、契約成立までのリスクと

ハードルは格段に上がっていると思われます。

 

世の中、変わりました。

情報の対するセキュリティーは格段に向上。

おまけに、インターホンはカメラ付き。

ドアを開けてくれるまで、3ケタ単位での

訪問が必要かも知れません。

効率的には、どうなの?と聞きたくなります。

「飛び込み営業」営業中の方がいらっしゃれば、

アップデートをお願いいたします。

 

ところで、この「飛び込み営業」、

何をするかご存知の方も多いと思いますが、

いま、一度、おさらいを。

 

図式としては、

◯電話での飛び込み営業

    ①リストをベースに電話 →②アポイント依頼→

    ③アポイント決定→④訪問→⑤商談→⑥商談成立

◯飛び込み営業

    ①リストをベースに直接訪問→②商談→③商談成立

という感じです。

 

昔、よくセミナーとかで聞いた訓話

「自分を買ってもらう」

という信念の根幹となる営業方法の1つです。

 

筆者は、社会人デビューしたてということもあり、

「新規得意先開拓 = 飛び込み営業」という図式が

強烈に刷り込まれました。トラウマになるくらいに。

 

社内では、訪問時の挨拶からクロージングまでの

ロールプレイングの徹底した反復を繰り返し、

訪問先では、先方からの拒絶と罵倒が繰り返され、

成功事例が作れず、先の見えない

このルーティンワークが心を砂漠化していき、

ごく稀に起こる、気の良い人達との出会いが

気持ちを和ませてくれました。

 

そんな精神状態で行う営業方法だったので、

良い思い出はありません。

今だに、新規得意先開拓と考えると

気持ちがどんよりしたりします。

 

この営業方法から学んだことは、

営業は「戦略」と「初動」が大切であり、

無策で営業しても意味がない。

ということでした。

 

いい勉強させていただきました。